家族葬って何?
家族葬って知っていますか?
本当は家族葬という葬儀は無いのですよ、宗教者の方が関われば全て葬儀なのです、ただ違いは会葬者の人数によって規模が違うだけなのです。
葬儀で区分けがあるのは「密葬」と「本葬」ぐらいで密葬の人数後には必ず本葬があるのです。
ちなみに宗教者の方が関わらないのは葬儀でなく告別式なのです、最近は聞きませんがホテルなどで行われていたお別れ会や偲ぶ会などはすべて告別式なのです。
本題に戻って家族葬という言葉の発信源は東京都だと言われています、昭和の終わりから平成にかけて核家族化が進み、東京都では人口も多いですが核家族も非常に多くそのような核家族の方の葬儀が多くなり;本当に家族だけの葬儀だなぁ;と言われたところから
「家族葬」という言葉が生まれたと言われています。
本当の家族葬は親戚や友人・知人などに葬儀の連絡をするところが無くて故人に関係する人が家族しか居ない葬儀を家族葬と言って、葬儀の規模から家族葬という言葉が生まれてきたのですが、最近で家族葬という言葉が先で家族葬という言葉に合わした規模に葬儀をしようという傾向がほとんどです。
その裏には葬儀費用を抑えよう、人が大勢来れば接待が大変だし面倒くさいなどといった理由がほとんどですがそれは間違いです!
葬儀とは送る側の都合だけでなく送られる方のことも考えて組み立てるのが本来の葬儀なのです、必要な連絡をするところは連絡をして頂いて葬儀に参列をするか、しないかは連絡を受けた人次第ですのでとりあえず後々にもめ事が無いように必要なところには連絡を入れて下さい。
実際にあった事例ですが、お父様が亡くなり40代前半の息子様が喪主になり葬儀の打ち合わせをしていて喪主様が「自分は付き合いのない叔父様や叔母さまに連絡を入れずに家族だけで葬儀をする」と言われたので「いくら家族葬と言っても亡くなられた方のご兄弟には連絡をしないと後でもめますし葬儀はやり直しができないですよ」と言ったのですが結局は亡くなられた方のご兄弟には連絡をしないで葬儀が終わってしまいました。
それから2週間ほど経ったころに喪主様と親族の方4名が来られました、お話を聞くと喪主様の叔父さまと叔母様でその叔父様と叔母様の言うのには「あんたは葬儀のプロやろ!なぜ葬儀の打ち合わせの時にちゃんとしたアドバイスをしてくれなかったんや!」とお怒りでした、「私はちゃんとご説明をさせて頂きました、それでも喪主様が家族だけでと言われれば私どもではどうにもできません」親戚の方たちは納得はできないものの仕方がない感じで喪主様に説教をした後に「こんな場合どうしたらええんや、他の親戚にも顔がたたへんし皆、怒ってるし納得してないし」と聞かれたのですが私も経験のない事でしたので少し考えながらご親戚様の話を聞き答えさせて頂きました。
「葬儀もたいへん大切な儀式ですが後に供養をする満中陰も大切な供養です、もう一度同じように葬儀は出来ないので満中陰の時に親戚の方たちも親類の方たちにも参列をして頂き満中陰法要の式をされたらどうでしょうか?」と提案をさせて頂きなんとか納得をして頂きました。
このように家族葬の意味を取り違えてしまうとトラブルも起こりかねますしご遺族の方も満足な葬儀にならないこともあります、私たち葬儀に携わる者としてもそれぞれのご家庭に合った葬儀のアドバイスができるように気を付けます。
最近ではスマートフォンなどで手軽にインターネットなどで調べることができるので間違った知識などが入ることもありますので気を付けましょう。
私どもグランドホール高田では小規模な葬儀から家族葬や仏式・神式・キリスト教など宗旨にこだわらず全ての宗派に対応させて頂いています、最近では無宗教葬などもお世話させて頂いています。
今回はこれで置きます、次回は最近の葬儀事情でも書かせてもらおうかな!